ファーハディアン家の原点

タブリーツ・ペルシャ絨毯からギャッベへの変遷            

 

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現在も、1万軒を超える小さな商店が立ち並ぶタブリーツバザールの中にファラジ氏の父が営んでいた小さな店が残っています。
ここを拠点に、タブリーツをはじめ南部のブカンやビジャー、サナンダッシュといったペルシャ絨毯の名品を欧州へ輸出していたのが、ファーハディアン家のルーツ。
その古い時代からクルデスタンの羊毛の品質に一目置いていたことが、現在のファーハディアン・プレミアムギャッベがこだわりの羊毛をクルデスタンに求め、独自のオリジナリティを持つに至る大きな鍵を握っているのです。
 
 

 

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ファーハディアンの原毛へのこだわり

カーリーズ種 クルディッシュ羊毛

 
「ギャッベ」に限らず絨毯では、「糸」の良し悪しが品質の大きな決め手。糸は細くしなやかなほど、上質な絨毯になります。ファーハディアンでは、主にクルデスタン地方で放牧されているカーリーズ種(縮れが強く脂質の多い上質な羊)の毛を春に刈り取り、手紡ぎします。

紡がれた羊毛は、高度1600mの地に運ばれ草木で染められる

手間をかけ、丁寧に染め上げられた羊毛の輝き
この糸のしなやかさ、強さ、美しさがギャッベの命

 
「染め」の最大の特徴は、手紡ぎした羊毛を油抜きせずに使うこと。驚くほど大量の染料を使い、その煮えたぎっている窯に直接糸を投げ込みます。1600mの高地では、沸点が低いため、長時間煮込んでも糸が傷みません。窯から引きあげられた糸は水洗いし、天日干しに。
高地の強い太陽を浴びて、力強い糸が生まれます。
 
*青は、乾燥した高地では藍の発酵も進まず、高価なため、インディゴを使用。