ファーハディアンの原毛へのこだわり

カーリーズ種 クルディッシュ羊毛

 
「ギャッベ」に限らず絨毯では、「糸」の良し悪しが品質の大きな決め手。糸は細くしなやかなほど、上質な絨毯になります。ファーハディアンでは、主にクルデスタン地方で放牧されているカーリーズ種(縮れが強く脂質の多い上質な羊)の毛を春に刈り取り、手紡ぎします。

 

 
 

 

紡がれた羊毛は、高度1600mの地に運ばれ草木で染められる

手間をかけ、丁寧に染め上げられた羊毛の輝き
この糸のしなやかさ、強さ、美しさがギャッベの命

 
「染め」の最大の特徴は、手紡ぎした羊毛を油抜きせずに使うこと。驚くほど大量の染料を使い、その煮えたぎっている窯に直接糸を投げ込みます。1600mの高地では、沸点が低いため、長時間煮込んでも糸が傷みません。窯から引きあげられた糸は水洗いし、天日干しに。
高地の強い太陽を浴びて、力強い糸が生まれます。
 
*青は、乾燥した高地では藍の発酵も進まず、高価なため、インディゴを使用。

     
 

 

     

フリーダムの精神を引き継ぐ織り手たち

 
カシュガイ女性が織るギャッベの表情が、どうしてこうも1枚1枚違うのか。ファーハディアンが渡すデザイン画でさえ、同じものと思えないほど、違う衣を纏った女性のように表情が変わります。
カシュガイ遊牧民の精神の根底にある、拘束されず自由に生きるフリーダムの精神が、織り手のアイデンティティを表現し、私たちの心に訴えかけてきます。
初めてなのになぜかしら懐かしいと思えるギャッベの魅力は、縛られない自由な世界から生まるのです。
 

テヘランで最終仕上げ

洗いと仕上げのクオリティの高さ

 
 ギャッベの品質は、糸、染め、デザイン、織り、洗いのすべてが極められて、最高のものに仕上がります。
ファーハディアン社では、織り上げられたギャッベたちはテヘランの仕上げ場まで陸送されます。
まず、当主の検品。ここではねられたものは、そのままバザールへ。
砂だらけのギャッベを大型ドラムにかけて土や砂を落とす作業。
次にバーナーで裏焼き。そして洗い、天日乾燥をしてバリカンで刈り込みます。
この洗いからの工程を4度繰り返すのがファーハディアン社の特徴。
最後に、職人の手仕事で縁かがりや不具合部分の補修が丁寧に行われていきます。